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日本の会計制度を考えよう!

日本公認会計士政治連盟
〒102-8264
東京都千代田区九段南4-4-1
公認会計士会館
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トピックス

政治を身近に感じた日。

政治連盟青年部では去る4月1日に衆議院参観を行いました。これは政治連盟青年部より民主党の鷲尾英一郎衆議院議員に申し入れ、快諾していただき実現したものです。 青年部より14名が参加し、世話人と併せて20名弱のメンバーが参加しました。 【レポーター/渋佐寿彦】

まだまだ遠い政治の世界

政治連盟青年部は昨年暮れに発足し、5月現在、20名が在籍しております。発足以来、メンバー集まっての活動は初めてでありましたが、繁忙期の入口にも関わらず14名が集まり、 世話人と併せて大人数での訪問となりました。
これまで政連幹部との懇談や賀詞交歓パーティへの参加等、政治連盟の活動を体験させていただいておりますが、まだまだ政治の世界は遠く実感できておりません。 今回、国会見学と年齢の近い鷲尾議員との懇談会の話が来たときには、何かリアルな実態に触れられるのではないかと、自分でも意外なほどワクワクしました。 今回の参加メンバーが多かったのは、私と同じ思いを抱いた人が多かったからではないかと思います。

公認会計士法が成立した場所

国会議事堂には、私は小学校の社会科見学で行ったことがあります。当時は遠足気分でしたが、今回は大人になった自分がどのように感じるだろうという思いもありました。
訪問当日は雨が降りそうな悪天候でした。議事堂の正面、参観通用門から入ると、見学コースとして改装されたのか内部はかなり新しく綺麗になっています。 セキュリティチェックを受けると、これから特別の場所に入るんだという期待感が自然と高まりました。
まず案内されたのが本会議場です。本会議場は非常に重厚感があり、身が引き締る思いがしました。昭和11年に完成したとのことでしたが、70年あまりの歴史の重みを感じます。 公認会計士法が成立したのは62年前の昭和23年。この本会議場で、どのような雰囲気で公認会計士法が承認されたのでしょうか。 当時の国会議員は、初めて聞く「公認会計士」という職業をどのように受け止めたのか。証券取引法も成立し、これから日本の資本市場を確立させていくのだという強い思いがあったに違いありません。
監査法人制度が創設されたのは昭和41年、商法監査制度導入が昭和49年、公認会計士の使命条項が入れられたのは平成15年です。平成19年には監査法人の有限責任組織形態が導入されました。 そうした公認会計士制度の歴史が、この本会議場で国会議員に承認されながら作られてきたわけです。おそらく法改正の裏には不断の政連の活動があったことでしょう。 国会議員にわれわれのことを理解していただくことは、本当に重要だとあらためて感じました。

国会議員に伝えるべきこと

いまの国会議員の心のなかに、どれほど公認会計士の存在が浸透しているだろうかと、ふと考えました。 選挙があるたびに入れ替わりがあり、722人に常に理解していただくのは容易なことではありません。しかし、国民の代表である国会議員には会計や監査、 公認会計士の基本的な知識は身につけておいていただきたいと思うのです。そのためには、今まで政連がそうしてきたように、不断の努力をしていくしかありません。 間もなく参院選がありますが、若い議員や新しく国会議員になった方には、青年部がわれわれ自身のことを伝えていかなければいけないのではないかと感じました。

鷲尾議員のレクチャー

国会見学の後、鷲尾議員に「我が国の財政事情」について講義をしていただきました。
民主党として初めて予算編成をした平成22年度の一般会計歳出は、平成21年度当初予算と比較すると、社会保障関係費は2.5兆円増加する一方、公共事業関係費は1.3兆円削減することができたが、 全体としては3.8兆円増加することとなったそうです。高齢化社会の中でどのように社会保障関係費を抑えていくか、その他の支出を削減していくかが重要であると指摘がありました。
また、現在我が国は一般会計税収の約17年分の借金を抱えており、これを解決しなければなりません。解決するための重要な概念として、「プライマリーバランス(基礎的財政収支。 税収と税外収入の合計と、過去に発行した国債などの元利払いに充てる費用を除いた歳出の収支。)」があり、これを黒字化し借金を返済し始める状況にすることが先決であるとの話がありました。 そのためには、歳出を削減する視点だけでなく、税収をどのように増やすかについても考えなければなりません。 鷲尾議員の講義は、メディアで話題にもなっている税外収入、いわゆる埋蔵金の話にまで及びたいへん興味深い講義でした。

国会議員のパッションに敬服

懇親会では、テーブルごとに別れて少人数で鷲尾議員を囲んでの懇談となりました。
公認会計士の知見が政治活動にどのように役立っているのか、また選挙活動では、自転車で選挙区を回り、選挙期間中でなくても毎週地元に帰り国政報告をするといったお話を伺い、 鷲尾議員のタフさと地元を大切にする気持ちに敬服しました。一人ひとりに丁寧に対応し熱く語ってくれる鷲尾議員のお人柄、政治家としての風格に、青年部一同、力強いパワーをいただきました。 これからも政治連盟青年部は積極的に活動を展開してまいります!

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